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ロジカルシンキング(論理思考)の入口

time 2018/05/28

ロジカルシンキング(論理思考)の入口

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ロジカルシンキングの必要性ついて

正否は数理だけにあるのではありません。言葉にも正否があります。

論理 = 論と理 = 言葉と筋道 = 言葉の筋道

論理は言語の下層に存在する普遍の技術です。哲学への出発点にもなります。当時、コンサルタントには必須の技術とされてましたが、近年のサラリーマンにも必須と技術となっております。むしろ論理で検討せずに「考えてる」ということにはならないと言っても過言ではありません。上流工程では必須です。人月を扱う上流(上司等)がロジシンをカバーできていない人はいないと思いますが、万が一していなければ無駄が増え悲劇となります。また会社で仕事できそうな人や、管理業務の方はほぼロジシンを使っています。

またプログラミングの本にロジシンを織り交ぜたものはあまり見かけませんが、私自身プログラミングでも欠かせない技術となってます。美しいコードが書けるようになります。

ロジシンを知らない方は、この機会に習得を検討してみてはいかがでしょうか。今回は基本中の基本、MECE、帰納と演繹について触れます。

ロジカルシンキング習得のメリット

この技術を高め発展させると堂々巡りしてた思考のループがなくなります。思考が整理されて文章化するだけでなく図式展開も可能になります。

・正しいコミュニケーションができる
デタラメな主張を見破り、言葉の筋道で文化の違いを乗り越えましょう。

・体系立てられた文章化が可能となり、正しい結論を導くことができる
判断軸を情緒「空気、雰囲気、影響力」から正否にスイッチできる。(すごいと感じられるAさんがそう言ったから等はやめましょう)

・課題設定・解決に役立つ
全体像がわかり、判断ミスが防げる。ロジックツリー、フレームワークを活用し効率的な解決案の提起が行えます。
悩み解決にも大いに役に立ちます。ロジックツリーが使えなければ、数学を暗算で解こうとするに等しいともいえます。

・図解での表現が可能になる
状況を構造で捉えることができるため図式化が可能となる。また既存のフレームワークに当てはめることも可能となる。

・ロジシンはベーススキルのため、プログラミングにも通用する
制御部等の階層化で捉える構造化プログラミング等、冗長を減らすことなどロジシンと共通です。大きなプログラミングも、文章構造を整理すると同様に扱っていけますよ。

「箇条書き」がロジシンへの最初の入り口です。箇条書きにより、単位で扱い、計ったり、区分け、整理、分類することが可能となります。

論理の5つの基本ルール

  1. 論理の基本単位は単語ではなく主語と述語からなるメッセージ(命題)である。
    主語と述語の単語間で互いの意味を制約させて取り違えのない1つの主張をもたせることができる。
  2. メッセージを演繹と帰納の2つの方法で「ピラミッド型構造」に組み立てる。
  3. メッセージの上下関係を考える。
    「上位」「下位」は「なぜならば」「ゆえに」「だから」の接続詞で繋がれる。
  4. 上位のメッセージを支える下位のメッセージは、モレなくダブリなく構成する。
    「MECE」といいます。演繹でも帰納でも漏れがあると証明ができない。
    主語か述語に軸を合わせることでMECEにしやすくなる。
  5. 最下部のメッセージは、事実であること。
    演繹にせよ帰納にせよ最下位は事実に支えられている。

演繹での主張と帰納での主張

この2つの方法のどちらかでピラミッド型構造にする。

演繹(deduction) ・・正しい前提(一般論)から推論して(個別の)結論を導く方法。

帰納(induction)・・複数の事象(個別の結論)から結論(一般)を導く方法。

※de は外へ、inは内へ、duceは導く(名詞形duction)。

演繹での主張:

三段論法のような感じです。

上位:結論(個別論):私は死ぬであろう
下位1:大前提(一般論):神は死なないが人は死すべきものである
下位2:小前提(一般論を個別論適用する情報):私は人間である

演繹の場合は、前提が崩されれば論理破綻となる。
※私が人間でないことを証明するか、神も死ぬことがあるか、人が死なないことを証明すればよい。

帰納での主張:

事実の寄せ集めで主張します。

上位:結論(一般論:法則):人は皆必ず死ぬ。
下位1:個別論1:ギリシャ人は皆死んでいる。
下位2:個別論2:ローマ人は皆死んでいる。
下位3:個別論3:日本人は皆死んでいる。

帰納の場合は漏れが有れば論理破綻となる。
※死なない民族が発見されれば論理破綻となる。

演繹について

演繹での前提の種類

真理法則:数学の定理、科学の法則、自然界の法則は今の所、絶対的に正しい。
人の取決め:法律、規則、認識、道徳は普遍性の上でかなり劣る。

論ずるときは常に前提から疑ってかかりましょう。社会ルールか真理法則なのか常に切り分けて考えましょう。
前提を疑うことで開眼できますよ。とくに選定されたメッセージの単語が曖昧(ことばの内包、外延)であると最初から破綻を招いてることになります。前提を確立させ議論に望みましょう。

チェック方法

・前提が本当に正しいかどうか
・共通認識になっているか
・他に見逃した前提はないか
・自分が反論するならどうやって反論するか
・「それゆえに」で導かれているか?

帰納について

帰納の3つの仕方

・主語の範囲を変える方法(人は、日本人は、横浜市民は)
・述語の範囲を変える方法(125歳まで生きる。100歳まで、85歳まで)
・言葉のもつ曖昧さを使う方法(ほとんど、おおむね)

帰納的グループを要約する際には白紙の主張を避けること

具体的な言葉を使う

  • 種類を述べるのでなく要約する
  • 数値化などで結果が十分に具体的に表現されていること

行動の記述の際には以下を行う

  • 「行動を完了した時点で得られる最終成果をイメージする」
  • 「行動の考えを行動ステップにして具体的な言葉に置き換える」

行動のレベルを階層化する

行動ステップを5つ以下に制限するためにステップを区分けする

  • 同じレベル: 次の行動の「前にする」行動
  • 一段下のレベル: 「次の行動を生み出すためにする」行動

チェック方法

・主部または述部は一定か?
・同じ主部または述部を持っているか
・グループ化した考えは定義づけられてるか?
・不釣合いなものはまざってないか?
・つなぎ言葉がすべて同じものか

つなぎ言葉「なぜならば、たとえば、具体的には」
→NGの際グループ化の問題の可能性が大

要約メッセージを考える際の4つの鉄則

1)名詞表現、体言止めは使用禁止  →東南アジア市場の推移
2)あいまい言葉は使用禁止 →「見直し、再構築、問題、適切な」
3)メッセージはただ1つの文章で表現する →ただの包括・抽象にならないようにする
4)「しりてが+ずく」接続詞は使用禁止 →ロジカル接続詞を使う
(「し、であり、して、だが、せず、なく、」)

ロジカル接続詞の種類

時間 ・・する時に
・・する前に
・・した後に
・・するまで
・・して以来
対象・対比 ・・である一方
・・であるけれど
原因・結果 ・・であるがゆえに
・・の結果
・・であるにもかかわらず
目的 ・・するためには
条件 もし・・ならば
もし・・でなければ
・・になるという条件で

ギリシャの三大哲人

ソクラテス・・哲学の祖。絶対的真理の探求の方法論を「フィロソフィー」と呼び、哲学の語源となった。
プラトン・・イデア論:肉眼で見る現実界を超えて、理性の眼で真実の世界(イデア)を見ることにより正しい認識ができると主張。学園アカデメイア開設。
アリストテレス・・万学の祖。哲学、政治、歴史、心理、論理を集成。学園リュケイオン開設

このアリストテレスが論理の基本構造には帰納と演繹の2つがあることを主張したとされてます。

管理人が名著、問題解決プロフェッショナルや、バーバラ・ミント等を嫌いにならずに読破できたのは最初にこの本に出会えたおかげかもしれません。今なら今風の読みやすい本はあるかもしれませんが、分厚い名著を読み始めて挫折しないことが大切です。

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